一日葬のデメリット

一日葬は葬儀の期間が短いので精神的・経済的な負担が軽くなりますが、デメリットも存在します。一日葬は通夜を実施しないので、故人とゆっくり時間をかけてお別れをする事ができません。スケジュールによっては葬儀の当日の朝に納棺をして告別式をして、その日のうちに火葬を済ませなければなりません。当日は非常に忙しいので、故人と最後のお別れをすることができない場合があります。通夜を行う場合には夕方6時から夜の8時の間に行うので、平日で仕事や学校がある方でも参列することができます。これに対して一日葬は午前中に準備を整えてお昼頃に告別式を開始し、夕方までに火葬を済ませます。平日にお葬式に出席するためには仕事や学校を休まなければならないので、故人とのお別れが出来ないという人がいるかもしれません。弔問客を受け入れる場合でも日程が限られてしまうことから一般葬の場合よりも出席率が低くなってしまい、受け取ることができる香典料が減ってしまいます。仏式葬や神式葬では通夜または通夜祭も告別式と同じほど大切な儀式とみなされるので、これらを省略する一日葬は宗教者の理解を得にくいというデメリットもあります。場合によっては菩提寺の僧侶に断られてしまったり、お寺のお墓に埋葬ができなくなってしまう恐れがあります。仏式や神式で一日葬を実施する場合は、事前に宗教者や親類などの関係者の理解を得ておかなければなりません。葬儀社の会場を借りる場合、一日葬でも前日に準備をしなければならないことから2日分の会場費用が必要です。そのため葬儀の日程が半分になったとしても、必要な費用が半分になる訳ではありません。